シリーズ第1弾!
野むら山荘のすべて・・・・・・・シリーズ第1弾!
知名度の低い知られざる山荘の秘密 (大げさやな) を、シリーズでお届けします。
第1弾は、山荘の本丸と言うべき 「広間」です。
釘を一切使わない日本建築の粋、格天井 (ごうてんじょう) を備えた書院造りの建築物です。
もともとは、明治京都の立役者の一人と言われる 杉浦三郎兵衛という豪商の
別荘として大正期から昭和初期にかけて、修学院離宮近くの閑静な場所に作られました。
その敷地は、野球ができるほどの広さで、現在では開発され
建売住宅が30軒余り建っています。
昔の金持ちは半端でなく、持つ財力も桁が違っていたのでしょう・・・
この広間も各所に意匠が凝らされており、文化財的価値も備えているといっても
過言ではないでしょう。
さて、今回は天井にクローズアップ!
格天井に使われている木材は、屋久杉!
現在では伐採が禁止されているため、とても貴重な材料といえます。
ご存知のように、屋久杉とは、屋久島で樹齢1,000年を超えた杉のことを指します。
このような柾目の材料を、何枚もそろえること自体が神業といえますし、今では材料の
入手もさることながら、高度な技術を持った作り手も無くなってしまったのかも知れません。
30年余り前にこの場所に移築し、今ではすっかり大原の自然に溶け込んでいますが
当時は、政界、財界の偉人達を集めての交流の場になっていたのかも知れません。
つづく・・・
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