京都迎賓館

関守石

2010年02月25日 22:01



今日は、2005年に京の都を訪れる世界の国賓や来賓を

京都流におもてなしすべく開館した 「京都迎賓館」 を視察しました。



古くより都として栄えてきた京都の伝統文化技能を結集した

現代和風の粋を、直接観れるのですから、ちょいと興奮いたします。








京都御苑の中にあるということもあり、警備は厳重なものです。

外は赤外線センサーにより侵入者を常時監視し

迎賓館に入室の際には、金属探知機による所持品検査が実施されます。


ゲートをくぐると、「ピーンポーン!」

空港でもほとんど毎回鳴るので、驚きはないのですが

やはり今回もすんなりとは通過させていただけない様子・・・。


「ちょっとこちらへ!」 と、係員に脇に呼ばれ

入念に身体を探査・・・。

あらかじめ、ポケットの中のものなどは空にするので

大体9割はベルトのバックルが原因です。


余談ですが、前回訪れた空港ではベルトを抜き取り、靴も脱いで

入念にボディタッチされましたし、この種の探知機械には

他の人より特別扱いをいただくようで

なにやら相性バッチリ! の様で、親しみすら覚えます・・・(笑)


場内には、カメラや携帯電話などの所持品の持ち込みが制限され

撮影ができないので、内部の意匠については肉眼と場内アナウンス

また場内におられるホストの方に聴くより術はありません。



この京都迎賓館の建築には11職30社の伝統的技能者が参加し

3年をかけて完成されました。


内容は、昔からの伝統技術と現代建築の技法を融合させた

京都ならではの落ち着きのなかに、贅を尽くして表現された

一流品の玉手箱やぁ~~~(彦摩呂風) でした。


外国からお越しの来賓は、きっとこれが京都の日常なんだ!

と、思われるのでしょう。

しかしここにあるものは、贅を尽くした非日常的京都文化の結集であって

いずれをとっても、日常的にやすやすと使えるものはありません。

本当の都の姿は、庶民の生活の中に生き続けている暮らしのなかに

あるのだと思います。


まっ、それはそれとして、池には丸々と太った錦鯉が悠々と

泳いでおりました。

聞けば、新潟から運ばれて来た鯉だそうです。

一匹数十万円、数百万円の固体もいるのでしょう・・・

観れば観るだけ、聞けば聞くだけ現実離れする集約物です。


機会がありましたら、ご見学ください。




さて、京都御苑内の通路です。

砕石が敷いてあるおなじみの路? ですが、はっきり言って巨大です。

何を想定してこのように巨大な幅のある通路を企画したのでしょう???






長さもさることながら、幅も常識の域を出ています。

思い立って、歩測してみました。

31歩。

30メートル余りある贅沢な通路ですね。

おまけに砕石が贅沢にたっぷりと使ってあるので

足が沈み、歩くのにも結構エネルギーを消費します。

ダイエットにはいいかも!





歩いていると、こんな木もありました。

樹齢300年のムクの木だそうです。










私の目には、勇壮というよりも、自力で立っていられない

情けない姿に映りました。



石垣の中に存在するもの全てが規格外。

皇族や公家の地位や権力はすごかったんですね~



京都大原 四季を味わう 野むら山荘 鳥亭


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