月いちグルメツアー

関守石

2011年06月16日 19:28




今月の月いちグルメツアーは、 「西陣 魚新」 さん


宮中有職料理で有名な京の老舗料理店です。











店内には、 小松宮彰仁親王 の扁額や宮中晩餐に使用する


調度品などが所狭しと並べられています。






今日は、なかひがしさんが隣席、向うに見える上座には


平八さんがおられます。








お隣のなかひがしさんとのおしゃべりの中で


色々とお話を聞かせていただきました。



なかひがしさんが学生の頃、


自分の進路を考えていたときに実家(美山荘)の留守番をしていた時のこと、


突然来店した 作家の立原正秋 が料理を所望。



今は主人の兄がいないのでできません。 と、なかひがしさんが断ったところ


「できるものでいいから」 と云われ、自分なりに工夫してお出ししたところ


「座敷に来い」と先生が呼んでいらっしゃいます! と、女中さん。



恐るおそる座敷に出向いてみると、「この料理は君が独りで作ったのか?」と。


「はい、いつも見ているのでこれくらいはできます」と、答えたところ


立原正秋は、「この料理は、おいしい。君はお兄さんの手助けをし、


料理をもっと勉強しなさい。」 と、云われたそうである。



この言葉が、なかひがしさんが料理の世界に入るきっかけになり


運命の言葉だったのである。




その後は、皆さんご存知の通り・・・


独創的な料理センスで一大ブームを巻き起こし


今やミシュラン二ツ星!


何でも今度、フランスの三ツ星シェフ  アラン・デュカス と


コラボレーションされるのだそうだ。





しかし、きっかけやチャンスはどこにあるか分かりませんね・・・!



今回のお話の中で、ちょっと気になるアドバイスをいただいたんで


早速、計画に移りたいと思います!


この人、やっぱり 先見の明があるわ・・・。






次回の月いちグルメツアーは、岡崎の レイナ・デ・レイナ さんです。



京都大原 野むら山荘


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