シリーズ第6弾!

関守石

2008年04月15日 23:19





野むら山荘 シリーズ第6弾! は、広間のふすま!

広幅のふすまは、下地に金泥を施し、更に金を使いシダを描いています。

構図はシンプルながら、落ち着いた雰囲気を演出しているところは

出しゃばらずもしっかりと主張がある作品に仕上がっています。


残念ながら、現在のところ作者は不明ですが、きっと名のある画家の方でしょう。


余談ながら以前、撮影のためにお部屋をお貸しした折に、ふすまに傷がつきました。

ご先方とのお話し合いにより、現在の修復技術を駆使し修理した結果、

60万円近くの修理と相成りました。  (悲劇)

もう、元通りには出来ない時代物ゆえ、大事にしたいものです。



ふすまの上に掲げた扁額は、鈴木松年筆 「松柏見真心」 しょうはくまごころをみる

意は、松や柏の葉はいつも変わらぬ姿をしている。 そのように、いつも変わりの無い真心に

触れると、とても嬉しく感じる様子をあらわしたもの。



鈴木松年 すずき しょうねん
日本画家。京都生。日本画家鈴木百年の子。名は賢、字は百僊。
父に画を学び、国内外の博覧会、絵画共進会で活躍、
京都画壇に重きを成す。
豪放剛健な作風による山水・花鳥・人物画を能くした。
大正7年(1918)歿、70才。

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