シリーズ第6弾!
野むら山荘 シリーズ第6弾! は、広間のふすま!
広幅のふすまは、下地に金泥を施し、更に金を使いシダを描いています。
構図はシンプルながら、落ち着いた雰囲気を演出しているところは
出しゃばらずもしっかりと主張がある作品に仕上がっています。
残念ながら、現在のところ作者は不明ですが、きっと名のある画家の方でしょう。
余談ながら以前、撮影のためにお部屋をお貸しした折に、ふすまに傷がつきました。
ご先方とのお話し合いにより、現在の修復技術を駆使し修理した結果、
60万円近くの修理と相成りました。 (悲劇)
もう、元通りには出来ない時代物ゆえ、大事にしたいものです。
ふすまの上に掲げた扁額は、鈴木松年筆 「松柏見真心」 しょうはくまごころをみる
意は、松や柏の葉はいつも変わらぬ姿をしている。 そのように、いつも変わりの無い真心に
触れると、とても嬉しく感じる様子をあらわしたもの。
鈴木松年 すずき しょうねん
日本画家。京都生。日本画家鈴木百年の子。名は賢、字は百僊。
父に画を学び、国内外の博覧会、絵画共進会で活躍、
京都画壇に重きを成す。
豪放剛健な作風による山水・花鳥・人物画を能くした。
大正7年(1918)歿、70才。
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