2008年11月16日
狩猟解禁後・・・
昨日から解禁になった狩猟。
運悪く、解禁日初日に捕まったイノシシちゃんやシカちゃん・・・お気の毒。
野むら山荘の近くの山にも、このようなトラップが至るところに
仕掛けられています。

まだ、ここには来ていない様子ですが。
鉄砲打ちのおじさんに聞くと、年々獲れる量は少なくなっているようで
このようなトラップにも慣れてしまって
あえて危険を冒してまで近づかないそうです。
相手もなかなかの知恵者のようで・・・。 学習するんだろうな。
しか~し!
寒い季節に囲炉裏の火を囲んで・・・と来りゃ もうやっぱり・・・これでしょ。

「猪鍋」
いまさら説明の必要もありませんな・・・。
でも、説明しとこう・・・(どっちやねん?)
冬越しに備えて、秋の味覚をどっさり食べた猪は
たっぷりと脂がのっている。
一見、安物の豚肉のごとく脂ばっかりで、こんなもん 食われへんで~
と、思っている御仁もおられるとは思うが
この脂は決してくどくなく、胃にもたれたりはしないのだ。
猪のうまみは、赤身にあらず・・・
この白く分厚い脂身にこそ 猪の醍醐味が詰まっているのである。
そして、猪はしゃぶしゃぶにして食べてはいけない。
猪はよく煮たものほど美味いのだ。
味噌仕立ての鍋に、冬野菜(根菜が好ましい)と共に猪肉をぶち込み
じっくり火にかける・・・。
味噌の香りがしきりに空腹を刺激し、「もう~食べごろやで~」などと誘惑してくるが
ここで決してあわててはいけない。
折角のご馳走が値打ち半減である。
ぐつぐつ・・・グツグツと煮える音色を肴に、熱燗などをすするも良し。
しばらくの我慢である。
次第に脂身がべっ甲色に変わり、猪肉自体が縮れてきたところで、おまちかね。
ガッツリといこう!
脂身のまろやかさと、香ばしいナッツのような香りが鼻腔をくすぐるはずだ。
飼育されたものでは味わえない奥ゆかしさを感じながら
目をつぶれば、猪が野山を駆け巡る姿が浮かんでくるだろう・・・。
まぁ そこまで言うと大袈裟であるが、冬季限定の旬味を
囲炉裏のゆるりとした空間で堪能してみてはいかがだろう・・・。
あなたにとって、ハレの日になること請け合いである。
京の奥座敷料亭 野むら山荘
Posted by 関守石 at 19:01│Comments(0)
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