2009年05月22日
帰ってきたもりちゃん
毎年、この季節になると
お風呂前の庭に産卵にやってくる 「もりちゃん」
白い泡状の卵塊はソフトボールよりも
一回り大きさである。
木の上に棲むモリアオガエルは
池などの水辺の上にせり出した枝に
卵を産み付ける。
やがて、雨風とともに水中へと落ちふ化する
という仕組み。
木の上だと天敵も少ないし、生存率が高まる。
なるほど・・・かしこい奴らだ。
上記画像のように、彼らの世界では
一夫多妻か、一婦多夫のようで
まさにハーレム状態、何ともうらやましいような世界である。
モリアオガエルは、自治体によっては
天然記念物に指定しているところもあるようで
トノサマガエルならぬ、天皇ガエルなのかもしれぬ・・・。
まっ、野むら山荘には、居心地が良いのか
毎年このように産卵にやってくるので
お風呂をご利用のお客様向けに
風呂場にはモリアオガエルの説明書きを
掲示している。
お客様は、何とも不思議な物体を目前にしながら
風呂を楽しむ・・・という案配。
季節の移ろいと自然の営みを感じながら
ゆるりと極上の時間を過ごしてみるのもいいものである。
京の奥座敷料亭 野むら山荘 鳥亭