2010年03月21日
枕詞は春の季語
今日は黄砂が吹き荒れる肌寒い日曜ですが
桜も開花し始め、何となく?春めいてきましたので
茶室の軸を架け替えました。
六玉川の歌で
「山吹の口なし色やもらんとておたま杓子も井出の玉川 」
江戸時代・天明期を代表する文人・狂歌師 太田蜀山人が詠んだ歌に
同時期の浮世絵師 鳥文斎栄之が絵を付けた巻物を軸装にしたものです。
井出の玉川は、山城の国の玉川、現在の京都府綴喜郡井出町を流れる川で
山吹の名所で、浮世絵にもよく描かれています。
野むら山荘の茶室の横にも、わずかながら山吹が毎年咲いてくれるんですよ。
京都大原 野むら山荘 鳥亭